横浜沿線の地下鉄駅前だから、完全な都市型地域である。親水地域とはいえ、商店街であるから期待はしていなかった。幅2m弱、水量も多くない。以前から、鯉がたくさん泳いでいるのは見ていたし、河川整備自体は10年は経っている。だから、鯉と鴨のイメージを持っていた。
確か、先月は鴨、ヒヨドリ 雀しか見なかったと記憶している。
午前の仕事を終え、鴨でも見るかと川面をのぞき込む。小鷺がいるね。護岸壁になっているけど、ブロック改良型で上下方向には空洞になっていて草木が生育できるようにはなっている。横穴にはなっていないので カワセミの巣には不向きだなと独り言を言いながらゆっくると歩く。向こう岸 親水用階段の欄干に一つだけ デザインが違うものが目にとまる。一つだけ違うのも変だし、錆ているのか 青黒い物が欄干に置かれている。
黒く見えたので正面に来るまで分からなかった。鞄をおろし ファスナーを下ろしカメラケースを開け キャップを外してファインダーを覗く。ズームボタンを押した時 欄干の上の遊歩道から叔母様3人が川面をのぞき込んだ。ズーミングの中で青黒い物体は「チィー」といいながら ぼやけていった。
駅前のカワセミが、なぜ青黒く見えたかは分からない。10分ほど小鷺を見ながら時間をつぶしたが 戻ってこなかった。汚れていたのか 濃い羽の色なのか 光具合か・・・ 何の変哲もない鯉と鴨の小川が急に色づいて見えてきた。カワセミ贔屓だと言われればそれまでだが、鯉がいて鴨がいて鷺がいれば カワセミもいるという法則。横浜市の公園パンフレットでは「時にはカワセミも訪れる」という文字を謳っているけれど カワセミだけを狙う人はしばらくは私だけになるのだろう。来月こそは証拠写真をと意気込んでいる。
もしかしたら、別の個体に会えるかもとの思いで 1駅分だけ川を下った。ピン甘ながら ひっそりとキセイレイ。こちらは、2体確認できた。
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