サイレックスは、USBデバイスサーバを『USB機器を簡単にネットワーク対応させることができるUSB Virtual Link Technology(USB仮想化技術)を利用するためのネットワーク機器』と定義する。
プリントサーバーは、プリンターしか接続できなかった。プリンターがUSBインターフェースを持つに至ったため じゃUSBをネットワーク上で共有しようよ ということになり こういった製品が出てきた。
USBケーブルをネットワークに変換するために
【特徴1】
USBケーブルの最長5mの制限がなくなり、PCから離れた自由な場所にUSB機器を設置すること可能
【特徴2】
LAN接続したUSB機器は、あたかもPCにUSBケーブルで接続しているかのように利用できるので、USB機器のドライバはもちろんUSB機器付属のアプリケーションソフトウェアもそのまま利用することが可能
【特徴3】
正確には共有ではなく排他利用が可能。プリンターへ印刷をした場合、その印字が終了するまでそのデバイスにアクセスできない状態となる。プリントサーバーでは、印刷データを送ったもののプリンター内で順番待ちをしているのと若干の差がある。
【添付ソフトウェア】
SX Virtual Link
SX Virtual Linkを利用することで、USBデバイスサーバに接続したネットワーク上の任意のUSB機器を、パソコンからリモートでUSB接続可能となる。
○自動プリンタ接続機能
印刷実行を自動検知して、「接続」→「印刷」→「切断」ができるので プリンターを使う場合はデバイスサーバーと従来のプリントサーバーとの差をなくしている。
○他のユーザが共有USB機器を使用中の場合、切断要求のメッセージを送信することができるので排他利用の使いにくさの軽減が図られている。
【できないこと、注意点】
○使用OSでUSBデバイスドライバーがないとそもそも利用できない。
とくにWinodws7x64を使用するならば メーカー製デバイスドライバーがない場合が多くWindowsDVD又はUpdateに存在しなければお手上げ。
○15台までデバイスを接続可能であるが、別途USBハブを用意しないといけない
○Windows環境のみLPR/IPP/RAW印刷に対応しているが、印刷が途中で切れる(ネットワークの遮断)現象が出て 事実上この機能は不完全であると思う。
○接続するUSBデバイスのプリンタ機能によっては、自動プリンタ接続機能を利用できない場合もある。ケースバイケースでトライする必要がある。(メーカーサイトで対応表も出ているが種類は少ない)
対応表
○ギガビット対応ではないため、転送速度には期待できない。
○ネットワーク上に無線LAN環境があれば、有線・無線を意識する必要もなくなる。
【総評】
導入のきっかけは、ESXi 3.xx にてシリアル・USBインターフェースが使用できずプリンター共有でなかったため あわてて購入した。当時SX Virtual Linkも7x64に対応できておらず苦戦したが、現時点で問題は解消されて非常に使い勝手がよい。
ESXi4.1.0になってUSBデバイスが利用可能となったようだが、手が回らないのでしばらくSX2000U2はそのまま継続使用の予定である。
自宅用にも1台購入済みなので、いずれプリンターやTVキャプチャーボード(GV-MVP/VZ等)でもトライしたい。
★IOデータは、こういった機器を『NET.USB』と定義している。こちらのネーミングの方が浸透しつつあるので 今後は『NET.USB』と呼んだほうがいいのだろう。
購入価格 購入日 2009年04月08日 購入場所 Amazon
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